「あるかしら書店」紹介
ご存じの方も多いかと思います。
わたしの体感では、ずっと売れ続けているように思います。
小学生がえらぶ!"こどもの本総選挙"では、第一回・第二回で二位、第三回では三位と
子どもたちの間でずっと人気の一冊です。
作者は、絵本作家ヨシタケシンスケ先生。
『りんごかもしれない』『それしかないわけないでしょう』などで有名な方です。
『あるかしら書店』は絵本とは少し違います。
実際に本を見ていただくと分かりますが絵本というには小さく、ページ数もそれなりにあります。
漢字にはふりがながありません。
すこし字が読めるようになった子や、大人をターゲットにしているものだと考えられます。
しかし、小さい子が見ても楽しめます。
『あるかしら書店』は字が少なく、圧倒的に絵の方が多いです。
絵本より文字数が多いほうがいいけど、小説ほどの文量はまだ苦手という方にもおすすめです。
この本は子どもだけではなく、大人も楽しめます。
特に本好きにはたまらない内容になっています。
本を読むことから離れたくなったとき、読み返すことで本を読みたい気持ちを思い出させてくれます。
本の「あるある」「こんな本あったらいいな」がいっぱい
『あるかしら書店』には、本にまつわる「あるある」がいっぱいあります。
もしかしたらいろんな人の協力があれば実現しそうなものから、完全に空想のものまで。
「月光本」なんて風情があって堪りません。本当に実現したら絶対読みます。
わたしがお墓を作るなら「お墓の中の本棚」にしてほしいですし、
難しい本を読むとき「読書サポートロボ」に励ましてもらいたいです。
1.ぼくたちは本のようなものだ。
ヨシタケシンスケ.あるかしら書店.ポプラ社.2020,p 78
上にあげたお話はわたしのお気に入りですが、
他にも本にまつわるさまざまなお話があります。泣ける話から笑える話まで。
あ、一番好きなお話を忘れていました。この本のオチです。
笑ったあと「本当にあったらいいのにな」と泣けてきます。