こんな経験ないですか?
遊びにきたよ~!…って、あれ?
テイちゃん元気ないね。どうしたの
私、数学が得意なんだ。
今日、数学のテスト返ってきたんだけど
点数を見て「女子なのにすごい。いい意味でらしくない」って
先生に言われたんだ
向こうは褒めてるつもりで、悪意もないんだろうけど……。
逆に「一般的に女の子は数学の分野で劣った存在だ」って言ってる?
なーんかモヤモヤするんだよな……
受け取られた自分は「モヤモヤする」「イラっときた」「悲しくなった」
だけど、言った相手は「悪意があって言っているわけではない」「ほめ言葉のつもりで言っている」
そんな「ずるい言葉」を貰った経験、だれでも一度はあると思います。
そんなあなたの気持ちに寄りそう、きっとあなたの味方になってくれる本があります。
『10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』紹介
差別についてこそ「絶対になくならない」と言いたい人は、「差別になくなってほしくない」あるいは「これまでのようにだれかを差別し続けたい」、などと思っているのではないでしょうか。もちろんんこれは単なる想像ですが、この想像にもとづいて防衛策を張ることはできます。
森山至貴.10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」.WAVE出版.2021,p 186
著者の森山至貴さんが受けたインタビューも併せてご覧ください。
さまざまな「ずるい言葉」の例
この本で取りあげられている「ずるい言葉」、どんなものがあるのでしょうか。
例として、わたしが実際に見聞きした言葉だけでも、こんなにありました。
- 「どちらの側にも問題あるんじゃないの?」
- 「友達にいるからわかるよ」
- 「やってみればそのよさがわかるよ」
- 「傷ついたのもよい経験だったんじゃない?」
- 「昔はそれが普通だったのに」
どうでしょうか。
もしかしたら聞いたこと、つい言ってしまう人もいるのではないでしょうか。
他にも「ずるい言葉」はあります。
全部で29の「ずるい」言葉。
この本における「ずるい」とは、偏見、差別や暴言の言い訳のために、
「あえて言われた相手が言い返しにくい言い回しをする」ための言葉のことです。
「そんなこと、あえて言うことない」「本に書かれなくたってわかってる」
という人も、まずは読んでみてください。
あなたが対処法を知っているだけで、「ずるい言葉」を言われた人を助けることができるのです。
言われて困った人、傷ついた人、なんとなく違和感を感じた人は、
「その言葉を聞いて、なぜそう思ったのか」理解することで、自分なりに対処しやすくなります。
自分の心を守るのだいじ!