棒人間すら綺麗に描けないわたしですが、絵を描くことは好きでした。
ある日、神絵師と自分の絵を比べて苦しくなり、筆を折りました。
それ以来、数年前からほとんど「ちゃんとした絵」なんて描いていません。
好きだったお絵かきが苦行になっていたのです。
それが、ここ最近は「楽しい」とちょっと思えるようになりました。
今回は、「お絵かきは楽しい」を思い出させてくれたきっかけになった本を紹介します。
こんな本
絵を描くハードルを極限まで下げる
まずは「線一本で一体」
「ジェスドロ」は棒人間すらかけなくても大丈夫です。
綺麗な線すら引けなくていいのです。
ジェスドロでは、線の引き方から勉強します。
描いたよ
棒じゃん!
これでも立派な"一体"だよ。
人体のラインを表現しているんだ
そういわれてみれば…
腰を曲げてかがんでる人の形に見えるかも!
人体を見て、人体の印象(その人のポーズを見てどう感じたか)の線(ジェスドロではLoAといいます)
を引くだけで「一体描いた!」と言えるのです。
これが練習になるの?と疑問になる人もいると思いますが、大丈夫です。
この線一本も、人体の全体を描くための第一歩です。
慣れたら次は頭を足して…というように、徐々に徐々に、といった感じで、
この状態から徐々にステップアップしていくので、
はじめる前から絵がまったく描けなくても、問題ないのです。
サンプル写真も豊富なので、手を動かしながら学びやすいです。
これ一冊で完ぺき…ではない
この本はお絵かきに対するハードルを下げてくれます。
「短時間で、パーツではなく印象を追う」という練習法で、数をこなすことも教えてくれます。
ですが、この本に書かれている内容だけではジェスチャードローイングは完成しません。
この本で描けるようになるのは裸の人体、
さらにいえば「棒人間に球体がついた状態」の人体、です。
よくネットにあげられているキャラクターを描くには、さらなる訓練が必要になります。
服を着た人体をアタリなしで描けるようにしたいなら、
二冊目に挑戦してみてください。
10%の力でできる一冊目の『はじドロ』とはちがい、
『はじドロ2』はちょっとレベルアップしています。
今、わたしは挑戦している途中です。
途中の感想ですが、一冊目をしっかりやればやるほど、
二冊目も応えてくれるといった印象です。
ちゃんと一冊目のおさらいもあるので安心です。
一通りやってみた感想
やっぱり絵を描くのは楽しい。
そう思うようにまたなれただけでも、この本を読んだ甲斐がありました。
線を引いて、好きなキャラクターの、好きなポーズを好きなだけ、
いつか思い思いに描ける日が来ると信じてみたくなりました。
砂糖先生の語り口が優しくて、言葉に勇気をもらえます。
まるで親身になって親切に教えてくれる先生のような本です。
無理するのではなく、楽しんで!
砂糖ふくろう.10パーセントの力で描く はじめてのジェスチャードローイング.ボーンデジタル.2022, p.31
そうすると、知らない間に変化がやってきます。
ジェスドロに出会う前に見ていたイラスト上達法は、本当につらかったです。
そう思いながら絵を描いていると、
いつのまにか、絵を描くこと=苦痛と脳が学習してしまったのです。
いつしか絵を描くことから離れてしまいました。
もちろんキツい言葉で追い込まれて上達する人もいると思います。
ですが、楽しんで、楽をしながら上達する方法があってもいいと思うのです。
メンタルが折れそうになって絵を描くのが嫌になった人も、
筆を折る前に一度だけ、ジェスチャードローイングをはじめてみるのはいかがでしょうか。
【書籍購入者向け割引あり】ジェスドロセミナー動画
ジェスチャードローイングはセミナー動画もあります。
『10パーセントの力で描く はじめてのジェスチャードローイング』ご購入の方は
お安く買えるお得な割引もあります。
砂糖先生の実際の筆運びが見られて参考になります。
まとめ
本記事のまとめ
・お絵かきのハードルを下げる本
・線一本でも"一体描けた"体験
・服も描けるようになりたいなら、二冊目も一緒に
線をひとつ引くたびに、お前はヘタクソだと頭の中でささやいてくる…
そんな言葉に一々傷ついているようでは、お絵かきの才能なんてないんじゃないか…