今回はみうらじゅんさんの『「ない仕事」の作り方』という本を紹介します。
『「ない仕事」の作り方』はこんな本
「マイブーム」「ゆるキャラ」の生みの親、みうらじゅん
著者のみうらじゅんさんは、「マイブーム」「ゆるキャラ」という言葉を生み出したことで有名です。
どちらの言葉ももう、日常生活では当たり前になっている言葉ですね。
「マイブーム」という言葉、言われてみれば変です。
「ブーム」は大勢の人の間で流行っていることを指す言葉なのに、個人を指す「マイ」がつく。
今では普通に使われているので、本の中で「マイブーム」が生まれた経緯を知って、
改めて「そうだったのか」と思いました。
あまりにも自然に日本語として浸透してるから、造語だって知らなかったよ。
面接でも聞かれるぐらいだし…
また、ゆるキャラ「くまモン」は熊本に行けば常に視界に入るぐらいに浸透していますし、
「ふなっしー」の「しゃべる×暴れる」という当時斬新なキャラクターが支持され一世を風靡しました。
ひらめきの元・仕事に繋がるまで
『「ない仕事」の作り方』では、みうらじゅんさんの一見破天荒に見えるその仕事が、
どのような発想から成り立っているのか書かれています。
考え、デザインして、イベントを起こしたり出版することで仕事にする。
広告代理店が数十人規模でやることを一人でやること、
これをみうらさんは本書で「一人電通」と読んでいます。
『「ない仕事」の作り方』は、「一人電通」をするとき何を考えているのか、
その思考法を明らかにする本でもあります。
続けることが大きな仕事に
「マイブーム」「自分洗脳」と、コミカルに表現されていますが、
それは結局「自分の「気になること」を徹底して継続する」ことだと思っています。
そして、今にも消えそうで、世間の評価があまり高くない対象こそ、「そこがあえて面白い」「そこがいいんじゃない!」と、より一層強く後押ししたくなるのです。
みうらじゅん.「ない仕事」の作り方.文藝春秋.2022,p.42
子どもの頃、よく分からないけど集めていたものがある人も多いと思います。
あるいは「みんな気にしていないけどよく考えたらちょっと気になる」もの、
それがみうらさんの「ない仕事」のもとになっています。
まだ世の中に広まってないもの、
自分が偏愛しているもの、
何気ないものから仕事の元は生まれるんだね
『「ない仕事」の作り方』みどころ
『「ない仕事」の作り方』は、写真が多く、
みうらじゅんさんファンにとってうれしく、知らない人も見て楽しめる本になっています。
太字でほどほどに強調されているので文字ばかりの本が苦手な人にもおすすめです。
巻末には糸井重里さんとの対談も収録されていて、豪華です。
まとめ
本記事のまとめ
・著者のみうらじゅんさんは、「マイブーム」「ゆるキャラ」という言葉を生み出した
・「ない仕事」の秘密は継続力にあった
・目で見ても楽しめる一冊
以上、『「ない仕事」の作り方』の紹介でした。
他とは違うひらめき・アイデアのヒントを得たい人は読んでみてください。