みなさんは、好きなこと、大切なことについて、誰かと話したことはありますか?
誰かと話すことは時におっくうになりますが、
自分の思いを共有することで、人間と人間との距離も深まりますし、
あらためて自分はこの話をすると嬉しく思うんだ、と新たな自己発見もできます。
今回は対談集『もりあがれ!タイダーン』を紹介します。
『もりあがれ!タイダーン』はこんな本
対談を通じた新しい出会い
『もりあがれ!タイダーン』は、
「出版社のネタ切れを防ぐために、絵本作家ヨシタケ先生がロボットに乗せられ対談させられる」
というユニークな設定で編集された、絵本雑誌MOEの対談記事をもとにした対談集です。
ヨシタケ先生が対談した人たちは、
ひとりひとり違った活躍をした人たちで、さまざまな個性を持っています。
ヨシタケ先生はさまざまなジャンルの人と対談されているので、
この対談集を読んだ人が、初めて知った作家さんもいるのではないでしょうか。
私たちも、いろんな人と話すことで自分のことも知れたりするよね。
この記事に各作家さんの本のリンクもあるよ
逆に、ヨシタケ先生を知らないで、作家の中のだれかのファンもいると思います。
この本をきっかけにヨシタケ先生の本を読んでみるのをおすすめします。
ヨシタケシンスケ先生おすすめの本↓
たのしく読める対談集
この対談集『もりあがれ!タイダーン』のポイントを二つ紹介します。
一つ目は、見る人を飽きさせない工夫があるところです。
ヨシタケシンスケ先生によるかわいらしい絵や、
対談相手の作家さんの仕事ぶりがわかる写真などがふんだんに盛り込まれているので、
普段字ばかりの本を読むのが苦手だと感じる人も読みやすいです。
絵に注目しても面白いよ
ゆけ!タイダーン!!世界の平和と雑誌の安定刊行を守るために!!
ヨシタケシンスケ.MOE BOOKS もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集.白泉社.2023, p.158
二つ目は、知らない作家さんであっても親しみやすく描かれていることです。
対談集って、全然興味がない人との対談を見るのはちょっと億劫ですよね。
全く知らない人であれば、前提知識がないと読めない対談もあります。
ですが、この対談集は作家さんのことを知らなくても問題なく読めます。
対談の前に簡単な紹介があるほか、
各作家さんの対談の最後にはヨシタケさんによる振り返りがあります。
なので、対談を読み終える頃にはヨシタケ先生と相手の作家さんに対して
ちょっと親しみを覚えられるようになっています。
ヨシタケ先生と対談する作家11人の本
ヨシタケシンスケ先生と対談する11人の名前と、その人の本を一冊ずつ載せますので、
対談を見て気になった方はぜひ読んでみてください。
糸井重里先生
MOTHERはぜひ、ゲームで体験してからセリフ集も読んでほしいな
かこさとし先生
からすのパンやさんのパン、食べてみたいって思ってた!
岸本佐知子先生
言葉が上手いエッセイって、共感させる力がすごいよね
クリハラタカシ先生
カラフルでちょっとなつかしい感じがいい!
坂崎千春先生
えっ!あのキャラも?いろんなキャラクターを手掛けてるんだね
柴田元幸先生
翻訳にも注目してみたくなった。プロってすごい!
junaida先生
こわいけどちょっとかわいい、不思議な感じの絵!
鈴木のりたけ先生
ラサもあったの。紙パックのストローが入り込んだの…
ブレイディみかこ先生
学校って本当に社会の縮図。ブルーになるときもあるね…
穂村弘先生
短いことばにも奥深さ!短歌ってむずかしいけど、興味でてきた!
モリナガ・ヨウ先生
のりものも、たてものも、細かく描かれていてワクワクするよ
まとめ
本記事のまとめ
・『もりあがれ!タイダーン』は、ヨシタケ先生と11人の作家による対談集
・新しく読む本のきっかけになる
・イラストが多くて飽きない