「本物の教養ってどう身につけたらいいんだろう?」
「流行りすたりがない安定して支持される本を読んで安心したい」
と思っている方も多いと思います。
『思考の整理学』は、40年以上読まれつづけた大ベストセラー&ロングセラーです。
多くの学生やビジネスパーソンに読まれ続けているのには理由があります。
この記事では、『思考の整理学』がどんな本か、簡単に紹介します。
『思考の整理学』はこんな本
考え方、学び方を一冊で
『思考の整理学』は、外山滋比古先生が「考え方」「学び方」「忘れ方」など
知的活動全般において大切なことは何か、エッセイ形式で考え、語った本です。
「忘れる」ことがだいじ?
なるだけ忘れないほうがいいんじゃないの?
いらない情報、古い情報はむしろ積極的に捨てることを、外山先生は推奨しているよ。
タイトルにもなっている「整理」の中には、
「忘れること」も含まれているんだ
脳も整理整頓が大事なのね!
『思考の整理学』は、一言で言ってしまえば
「どのように思考して、どのように整理するのか」を考えるヒント集です。
論文の書き方、文章の書き方、ノートの取り方、頭をスッキリさせる方法…
思考法・アイデア発想と呼ばれるものはだいたいこの一冊に入っています。
一見、難解だからこそ読みごたえがある
ただし、ヒント集とはいっても、わかりやすい本ではありません。
挿絵はごく一部。
文字も小さく、昨今のビジネス書のように、丁寧にマーカーがついているわけでもありません。
ただ、これを読破し、書かれていることを少しでも実践できれば、
自分の力で考える力が身につくこと間違いなしです。
東大・京大のような名門大学で力を発揮するためには、
ただ学校の成績がいいだけでなく、自分で考えて結論を導き出す力が必要になります。
この本はその支えになる本です。自分の力を引き出す言葉がたくさん込められています。
ぜひ、自分の目で読んで確かめてみてください。
頭を働かせるには、この"忘れる"ことが、きわめて大切である。頭を高能率の工場にするためにも、どうしてもたえず忘れて行く必要がある。
外山滋比古.思考の整理学.筑摩書房.2018,p.115
要約に手を出す前に、
自分で読んでみて、自分なりに要約してみた方が自分の力になります。
言葉遣い自体は、しっかり勉強してきた社会人であれば読めるので、
一度投げ出した人でも諦めずに読んでみてください。
論文の書き方など、特に大学生に有益なポイント
『思考の整理学』では論文を書くヒントが書かれています。
たとえば論文のテーマについてですが、大雑把に書くとこんな感じです。
①作品を読む
②読んで気になったところを書きぬく
③作品の外からアイデアを得る
④「書きぬいたところ」と「アイデア」がテーマに結び付くまで待つ
「待つ」こともプロセスにあるんだね
他にも「テーマは1つでは"多すぎる"ので、3つから決める」など
ユニークな書き方も紹介されています。
他の本に書かれていない方法も多く、書き方に困っている方は参考になると思います。
まとめ
本記事のまとめ
・アイデア発想・思考術・勉強法が詰まったエッセイ
・読みごたえがあるのでじっくり読んでほしい一冊
・論文の書き方に困っている学生にも
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『思考の整理学』を読んで「ちょっと難しいな」と思った人は、
『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』から読むことをおすすめします。
この二冊についてはこちらの記事で紹介しています。