文章が上手くなりたい。
文章術の本はたくさん読んだけど、
もっと根本的なところから学ばないとダメな気がする…
単語・文章からじっくり学んでみよう!
本記事では『日本語練習帳』を紹介します。
この本を読むと、自分の今の日本語能力が分かります。
練習問題を解き、文章の骨格を掴むトレーニングを重ねることで、読解力・文章力向上の助けになります。
『日本語練習帳』はこんな本
練習問題で自分の日本語力を試す
この『日本語練習帳』は
単語→文法→文章を書く心得→文章の骨格を捕らえるトレーニング→敬語基礎
という構成になっています。
まずはアタマから順番に読むことをおすすめします。
途中途中で練習問題が挟まっているので、全部実践してみてください。
答えは本の最後の方にあるから、
一気に解いて答え合わせするといいよ
何点獲得したかによって、大体自分がどのぐらいの能力か、
得点が低かった場合さらに能力を伸ばすにはどうすればよいか、わかります。
配点表は今後の勉強の指針になります。
本を見直し、自分にとって足りないと思うところを重点的に鍛えながら、
満点に近い評価になるまで続けてみてください。
よい文章は、単語と文章への気遣いから
『日本語練習帳』によると、
単語力を身につけるには単語の違いに敏感になることが大事だといいます。
そのためにはよい文を読んで例を学ぶこと、辞書で単語を覚えることが大事です。
文法は英語の文法とは少し違います。
『日本語練習帳』は複雑なことは解説せず
「は」と「が」の違い・使い分けを重点的に解説しています。
逆に言えばこれはどんな文章を書く上においても重要になってくる基礎です。
普段文章を読むときも、
『日本語練習帳』に書かれている「は」と「が」の違いに敏感になりながら読んでみてください。
キツいけどだんだん力がついてくる「縮約」トレーニング
文章の要点を捕らえることが大事とはよく言われています。
では、どのようにすればいいのか。これも『日本語練習帳』に書かれています。
文章の骨格を捕らえ、要点を理解するための「縮約」の訓練は、
著者の大野教授が学生に課した課題をもとにしています。実際に効果があったようです。
簡単にいえば1400文字以上の文章を400文字に圧縮し、
その400文字をさらに200文字に要約していくことが、トレーニングです。
かなりおおざっぱに言うとこんな感じ!
実際にやろうとするにあたって細かい制限事項もあるから、
正式なレギュレーションは本で確認してね
わたしも繰り返し繰り返し挑戦中です。
実際にやってみると超大変です。楽ではないです。根気がいります。
ですが、確実に効果は出ている気がします。
骨董の目利きになるためには、よい物を、まず一流品を見続けなければだめだといいます。二流品を見ていては眼がだめになる。文章もそれと同じです。
大野晋.日本語練習帳.岩波書店.2022,p.17
ブログを書くときなど前ほど文章に悩まなくなりましたし、
文章を読んでいる時も「要するに何が言いたい」がだんだんつかめるようになりました。
楽に習得できる技術などないと思わされます。
泥臭いと言われそうですが、練習を地道に重ねることが一番の近道だと思って、
引き続きトレーニング頑張ります。
まとめ
本記事のまとめは以下のとおりです。
本記事のまとめ
・『日本語練習帳』の練習問題で自分の日本語力を測ってみよう
・単語の違いに敏感に、文章は「は」と「が」の違いに敏感に
・縮約トレーニングで要約力をつけよう
辞書の選び方ですが、
重くてもいいのでしっかりとした造りの辞書がおすすめです