外山滋比古先生の本、読んでみたいけど
どれから読んだらいいのかな…
この二冊がおすすめ!
『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』の紹介
今回は、二冊紹介します。
『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』です。
こちらはロングセラー『思考の整理学』の作者外山滋比古先生が
今まで出版した本から言葉を抜き出した箴言集(格言を集めた本)です。
どっちから読むべき?
『こうやって、考える。』の続編に、『やわらかく、考える。』が出版されました。
『こうやって、考える。』と『やわらかく、考える。』は
どちらから読んでも問題ないですが、
外山先生本人による前書きは『こうやって、考える。』にあります。
なのでわたしは
『こうやって、考える。』→『やわらかく、考える。』の順に読むことをおすすめします。
おすすめポイント① 見やすい&読みやすい、1ページ1格言
どちらも他の文庫本に比べてページ数自体は少な目で、コンパクトな印象ですが、
1ページに1かたまりの格言が載っているので、ボリュームたっぷりです。
一ページの文章量はこんな感じです。
童心をたもつ
もの知りは発見のチャンスに恵まれることがすくない。無知なものにとってはすべてが謎で解決を迫っている。
童心が理想である。知識をもちながら童心に近づくことができれば、創造的比喩はいくらでも生まれるはずである。『知的創造のヒント』
外山滋比古. こうやって、考える.PHP文庫.2023,p.57
『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』に、それぞれ150も載っています。
二冊合わせると300の名言を手に入れることができます。
それぞれの格言にタイトルが振られているので、
目次から気になった言葉を探すこともできます。
『思考の整理学』は名著ですが、本を読む習慣がないと難しい言葉も多いです。
読み慣れたらぜひ読んでほしい名著ではありますが、
論文を書く学生に向けた言葉が多く、いきなり読むと挫折する人も多いかと思います。
入口として『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』から読んでみてください。
外山先生の発想法・勉強法・思考法のエッセンスに触れてみてください。
おすすめポイント② それぞれの格言にソース(出典)あり
それぞれの言葉の最後に、本の名前が書かれています。
巻末には、出典一覧として本の名前と出版社の名前があります。
ひとつひとつ、発言の出典が明確ですので、安心して読むことができます。
また、箴言集・名言集によくある「第三者による注釈」がないので、
外山先生の言葉ひとつひとつに集中できるところもいいですね。
名言集によくある
「この発言は〇〇だからこう言ったんですよね~」みたいな解説。
正直いらないかも…ってなること多いんだよね。
『こうやって、考える。』『やわらかく、考える。』にはそれがなくて読みやすいよ
本を読み慣れている方はぜひ
出典一覧にあるそれぞれの本を読んでみることをおすすめします。
なかなか書店で見られない本からの引用もあるので、書店にないときはネットで探してみてください。
もっと外山滋比古先生の本を読みたい人へ
わたしが読んだ中で、次に読む本としておすすめしたい本は
『乱読のセレンディピティ』です。
この本では、気になった本を手あたり次第に読むことで、思わぬ発見を生む
ということが語られています。
専門用語も少なく「本の読み方」という日常的な題材なので、
比較的読みやすいと思います。読書に対する自信もつきます。
おすすめです。