本の読み方、結局どれが正解なのか。
極論を言えば人それぞれなんですが、それでも何か目安のようなものは欲しいところです。
有名な人や、学問で成果を上げている人たちの読書術を真似ることもいいですね。
頭のいい人がどのように本を読んでいるか、調べてみることも勉強になります。
今回紹介する『乱読のセレンディピティ』は、そんな読書術のひとつの選択肢です。
しかもこの方法、けっこう気楽にチャレンジできるんです。
『乱読のセレンディピティ』はこんな本
乱読のコツ
ここでは、『乱読のセレンディピティ』で紹介されている乱読のコツを
いくつかピックアップして紹介します。
ポイントだけ簡単に紹介するよ
詳細はものすごく省いてるから、気になる人は実際に読んでみてね
本は自分で買って読むべし
人から直接勧められる本はおすすめしない
自分で買った本は、自由に読めます。
外山先生は「人から貰った本はその人の顔がチラついて読みにくい」と言っています。
これ、すごく分かります。
直接おすすめされると、ましてや手渡しされると
喜んでくれそうな感想を考えないと!
著者の思想、全ッ然共感できないんだけど。
あの人、こんな考えの人だったのか…
…みたいなことを考えてしまいます。人に貰った本は面白くないのです。
これはわたしだけかもしれませんね。
自分で選ぶことで、自由に読める
それに対して、自分で買った本は、自分が選んだ本です。
レビュー、このブログのような書評ブログ、
帯の〇〇先生絶賛!のコメントなど、匿名に近い人の意見を参考にすることはあるでしょう。
しかし、その本に対して最終的にお金を支払ったのは自分です。
誰の顔がチラつくこともありません。
誰かに感想を言う義務も生じません。
つまり、どんな風に読んでも自由です。
自分で選んで買ったということ、それが知的活動につながるのです。
手あたり次第読んで、読めなければ投げ出してよい
ひとつの専門にたてこもっていると、専門バカになるおそれがあるけれども、乱読なら、そうはならない。それどころか、専門主義、瑣末主義が見落としてきた大きな宝をとらえることが可能である。
外山滋比古.乱読のセレンディピティ 思いがけないことを発見するための読書術.扶桑社.2022,p. 85-86
※瑣末主義…どうでもいいような、細かいことだけにこだわる主義のこと
乱読に最適な読むスピード
乱読は、気になった本を手あたり次第読む読書術です。
それゆえに、自然と本を読むスピードを上げる必要があります。
これはどうすればいいかというと、
「自然な話し言葉のスピードで読む」ことがおすすめです。
最後まで読む必要はない
「気に入らなかったら、追いつけなかったら途中で読むのを投げ出してもいい」
『乱読のセレンディピティ』で外山先生はこう言っています。
手あたり次第読むことがおもしろい発見につながるからです。
ジャンルにとらわれない
同じジャンルの本ばかり読んでいたら、乱読とは言えない
大事なことは、
文学でも、科学でも、哲学でも、
なんでもいいので「おもしろそう」と思った本に飛びつくことです。
普段読みなれない本を読んでいると、読んでいてよく分からないところが出てきます。
ですが、そういう本にこそ、思わぬ発見が眠っています。
新聞・雑誌からはじめてみよう
乱読やってみたい!
何から読んだらいいの?
という人は、新聞や雑誌(特に、総合雑誌)がおすすめです。
いきなり書店や通販で本を探すのは大変なので、
さまざまな情報がぎゅっと詰まった新聞や雑誌から、乱読を始めてみましょう。
見出しを読みながら、気になった見出しの本文を詳しく読むのがコツです。
記事は以上になります。
最後に、おすすめの通販サイトを紹介します。
【おすすめ通販】雑誌の定期購読がお得!Fujisan.co.jp
雑誌の登録数は10000タイトル以上。
なので、絶対に好きなジャンルの雑誌に出会えます。
「乱読」では、総合雑誌が推奨されています。
歴史ある「文藝春秋」、"夢と美"がコンセプトの「家庭画報」などの月刊誌が該当します。
ぜひFujisan.co.jpで好きな総合雑誌を探してみてください。