絵本コーナーに行けば、流行の絵本から名作絵本まで様々な本が並んでいます。
子どもの読み聞かせ用に、出産祝いに、大人になってから読み返すために…
絵本を買う理由は人によってさまざまですが、
膨大な絵本の数を前にすると、どれがいいか分からなくなりますよね。
私も子どもに向けて絵本を選ぶ機会がたまにあるので、結構悩ましい問題です。
あらためて、絵本を選ぶ基準を明確にするためにこの記事を書きました。
なので、この記事はわたしの備忘録のための記事でもあります。
選んでまず間違いはないだろう!という
ロングセラー・ベストセラーを厳選してご紹介します。
ほぼ自分の備忘録のような記事ですが、
親御さんたち、子どもを相手する方たちの絵本選びにも活用していただけたらと思います。
0歳おすすめ絵本
いない いない ばあ(松谷みよ子・童心社)
・赤ちゃんがよろこぶための工夫がたくさん
・わざとらしさがない素朴な画風、動物たちのいきいきとした豊かな表情に注目
もこ もこもこ(谷川俊太郎・文研出版)
・ふしぎな世界を音・視覚・感覚でたのしむ絵本
・谷川俊太郎さんのことば遊びと、元永定正先生のシンプルな造形が想像力を育む
あめかな!(U.G.サトー・福音館書店)
・雨の日もきっと好きになれる、見て楽しい・聞いて楽しい絵本
・絵の具で表現された空・雨・光のグラデーションが綺麗
だるまさんが(かがくいひろし・ブロンズ新社)
・だるまさんがころびんだり、動き回る姿に、思わず笑顔
・擬音が多く背景の白とだるまさんの赤でコントラストもはっきり。赤ちゃんの絵本にぴったり
がたん ごとん がたん ごとん(安西水丸・福音館書店)
・シンプルな絵と楽しい擬音、繰り返しのリズムで赤ちゃんから楽しめる
・次は何を乗せて走っていくのかな?と語りかける、創造する楽しさ
1歳おすすめ絵本
おつきさま こんばんは(林明子・福音館書店)
・やさしい表情、やさしい言葉にほっこり
・月の明るさと夜の青暗さ、色のコントラストが見事
どうやってねるのかな(やぶうちまさゆき・福音館書店)
・動物たちのそれぞれに合った寝姿を予想しながら親子でたのしむ
・動物画に定評のあるやぶうち先生による、写実的な中にあたたかみがある動物絵本
やぶうちまさゆき先生は、岩波少年文庫で『冒険者たち』など、児童文学の挿絵も描いています。
小学4・5年生からおすすめです。もちろん大人も夢中になれる名作です。
くだもの(平山和子・福音館書店)
・くだものをさしあげるように読み聞かせる絵本
・リアルながらあたたかみがある、食べられそうなくらいおいしそうに描かれたくだものたち
はらぺこあおむし(エリック・カール・偕成社)
・食べて成長する生き物の営みを鮮やかに描く。蝶の一生もわかる
・カラフルだが美しく余白の白と調和した挿絵。ボードブック版は穴が開いていて遊べます
2・3歳おすすめ絵本
ぐりとぐら(なかがわりえこ・福音館書店)
・おでかけして、美味しいものを一緒に食べる喜びを絵本で
・リアルながらあたたかみがある、食べられそうなくらいおいしそうに描かれたくだものたち
大人の方は、なかがわりえこ先生のエッセイもあわせて見ていただくと、
より一層ぐりとぐらを好きになれます。子どもに対する真剣なまなざしを感じ取ることができます。
こちらの記事で解説しているので、ぜひエッセイを手に取って読んでみてください。
このエッセイでは、なかがわりえこ先生おすすめの絵本も取り上げられています。
おおきなかぶ(A・トルストイ・福音館書店)
・「おおきなかぶ」で一番躍動感・生命力を感じる、選ぶなら佐藤忠良先生の絵で!
・小さな力でも力を合わせれば大きなことを成し遂げることをユーモアで伝える物語
だるまちゃんとかみなりちゃん(加古里子・福音館書店)
・細かいところまで描かれた遊び心のある絵に注目
・にぎやかで温かいお話。遊びに出かけるのが楽しくなる一冊
それしかないわけないでしょう(ヨシタケシンスケ・白泉社)
・こんな未来だってあるよね。と、未来の選択肢を広げる発想絵本
・いろんな人がいるし、いろんな未来が想像できる。大人も気づきを得る一冊
ある程度物語が楽しめる・本が読めるようになったら「あるかしら書店」も楽しめます。
しずかな おはなし(サムイル・マルシャーク・福音館書店)
・しずかにしずかに読むお話で、寝る前にぴったり
・繊細で緻密に描かれたリアルな動物。静かな話に合う落ち着いた配色の挿絵
4歳以上おすすめ絵本
ももたろう(松居直・福音館書店)
・勇ましさ、昔話らしい昔風のタッチがももたろうの物語に合致
・桃から生まれ、仲間を連れて鬼退治に…名作昔話はすぐれた物語を語る絵で
ともだちや(内田麟太郎・偕成社)
・友達を作るのに必要なのは物質的なものだけじゃない
・生き生きとした絵と明るい話で、友達のありかたを教える絵本
三びきのやぎのがらがらどん(マーシャ・ブラウン・福音館書店)
・勇敢な大きいがらがらどんのかっこよさは見ものです
・勢いを感じる物語を際立たせる挿絵と、見事に言葉で飾る翻訳で、楽しい一冊
からすのパンやさん(かこさとし・偕成社)
・からすの一家がひらくパンやさん。おいしそうなパンがたくさん並びます
・どのパンがいいかな?と親子やきょうだいで選ぶ楽しさも生まれる絵本
ピーターラビットのおはなし(ビアトリクス・ポター・早川書房)
・キャラクターグッズとしても人気な、ピーターラビットの物語絵本はこちら
・生物に対する真摯なまなざしと子どもに対する温かさを感じる愛らしく、かつリアルな挿絵
やさしいライオン(やなせたかし・フレーベル館)
・「アンパンマン」やなせたかし先生の、アンパンマンに通じる絵本の原点。
・温かみのあるタッチと文で描かれる、悲しくも愛を感じる物語
やなせたかし先生が掲げる「愛と正義」とは何か、やなせ先生が語る新書が大人向けにあります。
その本の紹介の記事もあるので、読んでみてください。
おわりに
以上、おすすめ絵本20冊を紹介しました。
子どものうちから読書習慣があると、子どもの今後の人生にいい影響を与えるといわれています。
絵本はその入り口です。
しかし、絵本は頭をよくするためだけにあるのではありません。
親子とのつながりを通じて、情緒を発達させるためにあるものでもあります。
子どもが心から楽しめる絵本を、親子一緒に楽しんでみてください。
このブログが絵本選びの参考になれば幸いです。