書店に行くと、わたしは焦ります。
図書館も同様です。
書店に行くたびに人生の選択を迫られる気分になる。
なぜなのか。
それは本と呼ばれる物体そのものが「他人の思想を凝縮し形にしたもの」だからです。
大量に目の前に現れるのです。
わたしに訴えかけるように、表紙で見つめ、背表紙で語るのです。
「今の自分から変われ。変わるためには私を読め」と。
特にビジネス書の圧。
普段ビジネス書コーナーに行かない人は行ってみてください。
すごいです。
ビジネス書、人生において、仕事において、大いに役に立つのです。
なんなら、わたしも積極的に読む派です。
よって、これはわたしの自意識の問題。
売る側や書き手は、わたしに対して"圧"をかけている自覚なんてない。
ただ、多くの人間に手に取ってもらおうとアピールしているにすぎない。
ただ、「この本を買わなかったら…」がすさまじいスピードと物量で脳内に溢れかえるだけ。
そのしょうもない自意識を解消する、わたしが知る限り最大で唯一の解決方法。
それは、その本を実際に買うこと。
買ってしまえばこっちのものです。
書店で放っていた圧は消え、家に帰るころにはすっかりよき友です。
だって仕方ないじゃあないですか。
ビジネスの話抜きにしても、ビジネス書は面白いのですから。
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